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マックチキンを恐れていたので、怖がらずに向き合ってみる

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マックチキン。マクドナルドのバーガーの一つで、かつて「チキンクリスプ」の名前で根強いファンを獲得してきたバーガーが、この名前になってリニューアルしたのが2024年の1月のことだ。

おれはチキンクリスプのことが好きだった。お使いのお駄賃に買ってもらった小学生時代、このハンバーガーを3つ食べたこともあったわんぱく中学サッカー部時代。テスト終わりになけなしの銀貨を握りしめて、歩きながら貪った高校時代。マクドと言ったらこのバーガーを真っ先に頼んでいた。しかし、名前を変えてリニューアルの報がおれの目に入った。

それ以降、なんだか怖くなったのでマックチキンをマクドで頼んだことは一回もない。だけどめっちゃ美味しかったら今までの時間が悲しくなるので、覚悟を決めて注文してきました。

変わった。ちょっぴりおしゃれになっているな。ハンバーガーに対してこの感情を抱くことはなかったが、いざ目にするとこう思ってしまった。あの頃100円だった代物は、いつの間にか190円になっていた。ほんの少し遠くへ行ってしまった気もする。もう学割はとうの昔に使えなくなり、カラオケJOYSOUNDで7時間歌いっぱなしができたあの頃の自分ではないからか?

己のことはさておいて中を見る。黄色いソースではなく、白いソースがかかっている。なぜこんなにも知らない感じで書いているのかというと、リニューアルのポストだけ見て以降、サイトのマックチキンのページを見ていないからだ。昔を振り返りすぎて首が痛くなりそうなので、実食。

おいしい。以前のクリスプにあったマスタードの気配は遠くへ行ってしまったが、その代わりに胡椒がしっかりと効いたバーガーになっている。公式サイト曰くレモンもいるらしいが、残念ながら己の舌では感じ取れなかった。精進したいね。

食べている間、様々なことが頭に浮かんだ。もう求められないあの味、だがしっかりとうまいマックチキン、レモンはどこにいたのか、おれってかなりこじらせているな……とか。怖がってごめんよ、美味しいのに……と己の青さに省みつつ、心の奥ではクリスプを求める自分がいた。

拗らせた過去の重さをマクドで知ることになるとは。人間っておもしろい。

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